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ビザスク開発ブログ

入社して感じたこと

自己紹介

2023年11月に入社して検索チーム配属されました tumuzu です。 入社して3ヶ月経ちました。 前職は Web 系の企業で働いてました。 他の方の入社エントリを拝見すると入社の動機や別業界からの挑戦、働きやすさに着目した記事があったので、この記事では同じ Web 系から転職した身として社内で同僚からよく聞く良い点や私自身が感じた点、課題に感じてる点を書きます。 ビザスクに興味を持ってくれた方の役に立つ記事になれば嬉しいです。

良い点

オンボーディングが丁寧

ビザスクのエンジニアは現在のところ全員が中途採用です。 そのため、いろんな経歴を持った方が入社するのですが、入社後に素早く活躍できる仕組みづくりが上手だなと感じます。 チームのオンボーディングが丁寧で、入社直後は程よい難易度のタスクを適切なタイミングで渡してくれたのはもちろんのこと、全社的な研修も丁寧でした。 入社直後に基礎的な研修があったのですが、3ヶ月目でも2週間に一度は業務理解研修がありました。 個人的には一度にまとめて研修を行われるよりも、複雑な業務ドメインを実務で開発経験を積みつつ、全体像が見えてきたタイミングで座学できることで学習効果が高かったです。

あとは、入社後3ヶ月は Welcome ランチがあります。 他部署の方を数人ランダムに選びランチ代を出してくれるのですが、そういった機会を作ってくれることで普段あまりコミュニケーションを取らないような方とも自然と関係性を築くことができました。

ドキュメントが豊富

オンボーディングが丁寧なことにも関連するのですが、ドキュメントが丁寧だなと感じました。 何か質問してもドキュメントのリンク付きで回答をくれることが多く、疑問点があれば esa を検索すれば大抵のことは自力で解消できるだろうというマインドになっています。

特にお気に入りのドキュメントはシステムの歴史的経緯を記述したものです。 このドキュメントがあることにより、どういった事情で現在のシステムになっているかを知れます。 新規サービスの開発当初より顧客の解像度が上がったことでターゲット層が徐々に変更され現在の形になったもの、今は技術的負債扱いだがその当時はそれが最善だと思って選択されたものなど、背景を知ることでこれまでお金を稼いできたコードに敬意を払いつつ納得感を持って開発を進めることができます。

経営層での技術的負債解消への理解がある

月に一度は所属組織単位で全社(経営層)へ向けて進捗や情報共有の場があります。 その MTG を見てると、入社してすぐの立場からも経営判断的にも技術的負債解消へ向けて計画的に動いていることを感じました。

コマンドラインツールが使いやすい

ビザスクではマイクロサービスアーキテクチャを採用しておりいくつかのリポジトリに分割されています。それらのリポジトリMakefile で書かれた簡単なコマンドラインツールがあります。 よく使うコマンドは各リポジトリで共通しており、チーム責務範囲外のたまにしか使わないリポジトリでも一貫した方法で環境構築や立ち上げができます。 人によっては些細で当たり前のことかもしれませんがシンプルでよく出来た社内ツールだなと思っています。

十分な IT サポート

支給された PC は Apple M2 Pro のメモリ32 GB で、開発に不便は感じてません。 会社に行けば1席にモニタが2枚ありケーブル1本挿すだけで充電しながら画面拡張できます。 PC ケースやイヤホン、覗き見防止フィルターなどは最初に配布されます。 PC はケースに入れて大切に扱いましょうや自宅で作業するときは家族にも情報が漏れ出ないようにイヤホンしましょうなどと言うだけではなく、業務に必要なものはデフォルトで支給するという会社としての姿勢を感じます。

勉強会

検索チームでは、隔週で勉強会を行なっています。 担当者1人が好きなテーマで話してます。 検索に関することであったり、システムアーキテクチャの話であったりとどんなテーマでも良いです。 自分では知りえなかった情報も得ることができますし、話す側にまわると自然と知識が身につきます。

開発組織全体では月1でテックランチを行っています。 ランチ代が経費で購入できて、新入社員の自己紹介や LT を気軽に聞くことができます。

検索チーム

所属するチームについても少し紹介します。

ドメインの魅力

検索領域におけるやりがいも大きな魅力です。

ビザスクは知見を聞きたいクライアントと知見を話せるエキスパートの2種類のユーザーがいます。 外からは見える検索システムとしては、クライアントがエキスパートやエキスパートの話せるトピックを検索、エキスパートがクライアントが立てた公募案件を検索、の大きく2つがあります。

さらにビザスクにはフルサポート形式と呼ばれるサービスがあります。 クライアントが適切なエキスパートを探すのが難しい場合や、職歴などが全体非公開となってるエキスパートもインタビュー対象にできることが大きなメリットのサービスで、クライアントから依頼があるとリサーチマネージャーと呼ばれる検索のプロフェッショナルが適切なエキスパートを探し出してクライアントへ提示します。 実はこのフルサポート形式がビザスクの売り上げの大きな割合を占めています。 このリサーチマネージャーが扱う社内向けの検索システムの開発・運用・保守も検索チームの大きな責務です。

まとめると、外部へ公開している toC 的な検索者とコンテンツの特性が異なる2つの検索システムと、 業務システムのようなプロフェッショナルが扱う非公開の検索システムがあります。 ビジネスの知見に関する検索システムという括りでは同じですが、それぞれのシステムに求められることは大きく異なります。 外部向けの検索システムではユーザーの利便性を高め、シンプルな使いやすさで成約率の向上や離脱率の減少などが求められるかと思います。 一方、社内向けの検索システムでは、様々な角度から適切なエキスパートを検索するために粒度の細かい複雑な機能が求められたりします。 また、施策立案のプロセスも結構異なるように感じます。 外部向けの検索システムでは行動ログなどを分析し次の施策を考えることが多く、社内向けの検索システムではユーザーは社内にいるのでダイレクトに声を聞けます。 外部向けの検索システムにはまだあまり関わってませんが、社内向けの検索システムでは隔週の MTG で機能改善や欲しい新規機能など質の高い提案を行なってくれたり、実装前にイメージ共有できたりとスピード感を持って取り組めます。

定例

検索チームでは毎週定例を行っており、進捗報告や各種指標のモニタリングする時間を設けています。 恥ずかしながらこれまで SLO などの各種指標を習慣的にモニタリングした経験がなく、障害が起きたタイミングで調査するばかりでしたので、普段からどういったデータを監視するべきかやチームとして責務を持つとはどういうことなのかを学ばせて貰っています。

課題

ドメイン知識

オンボーディングが丁寧なことの裏返しに、複雑な業務ドメインがあると思います。 ビザスクの社外向け資料に書かれている情報だけでシステム全体のことを想像できる人はどのくらいいるでしょうか。 今でもイマイチわかっていない仕様やシステム要件はたくさんありますし、わかっていないと自覚できてないものも多いでしょう。 今後新しく入社してきた方へ正確に説明できる自信はまだないですし、それ出来るようになるのがいつ頃になるのかも見えていません。 それがビジネスの本質的な難しさなのか工夫次第で緩和できるのかなど、何をすれば解決に向かうのか自分でもわかりません。

技術的負債

経営層での技術的負債解消への理解があると言っても、まだまだ残ってるのが現状です。 個人的に気になっているのはデータ関連でしょうか。 古くから稼働しており読み解くのが難しい NoSQL Database に格納されているデータや、ステージング環境と本番環境でのデータ量の差による開発のしづらさが入社後に立ちはだかった壁です。 また、どの会社でも似たような問題は抱えているかもしれませんが、目当てのドキュメントに辿り着くまでに慣れが必要です。 情報の古いものが混在していたり、格納場所も esa や Notion、 Slack のスレッド、GitHub の issue や Pull Request のコメント欄などに詳細があったりと、ドキュメントはあるはずだが探す手間がかかるという問題もあります。

終わりに

入社してみてエンジニアリングスキル的にもビジネススキル的にも成長を感じることができた良い環境です。 これから組織としての成長に貢献できるように頑張りたいです。

興味を持ってくれた方はぜひカジュアル面談でお話しましょう。