ビザスクでは全社のコミュニケーションにSlackを利用しています。
本記事では朝会のテンプレにSlack Canvasを使ったら捗った話を紹介します。
- Slack Canvasとは
- 背景
- ASIS: 毎朝投稿されるSlackbotのメッセージにスレッドで記載
- TOBE: Slack Canvasに記入
- 当初の懸念と実際
- Slack Canvas運用にして良かったこと
- Slack Canvasをの所感
- むすび
Slack Canvasとは
Slack CanvasはSlack内で情報を作成・整理・共有するためのスペースです。
テキストやファイルから、リッチメディアやリンクの展開まで、canvas には幅広いコンテンツを含めることができます。
背景
私が所属するITチームでは朝会を毎日実施しており、進捗・共有・相談をゆるく運用しています。
ASIS: 毎朝投稿されるSlackbotのメッセージにスレッドで記載
この運用の課題
次のような課題がありました。
- 投稿フォーマットをテンプレ運用しにくい
- 記載漏れを検知しにくい
- 議論が発生するとスレッドが長くなってしまう、複数議論が発生するとスレッドが煩雑になる
TOBE: Slack Canvasに記入
スレッド形式で記入していた情報をメンバーがそれぞれ記入できる1つのCanvasに統合しました
Slackワークフローを使って、毎朝共有
朝会のテンプレートを作って毎朝、コピーしてシェアまでを自動化しています
当初の懸念と実際
移行にあたり懸念もありましたが、今回は運用の影響範囲が小さいのでチーム全体でお試しすることにしました。
結果、当初出した自分の懸念は杞憂であることがわかりました。
- スレッドで流れでみるのはできず、Canvasを開く必要があるので冗長そう
- 意外とそうでもなかった!一覧性が向上したので寧ろ便利
- 朝会のフォーマットとしてはやや冗長か
- 最初は少し感じたが数日で気にならなくなった
- フローからストックになるが朝会においては見返すことは想定しにくい
- スレッドでやりとりできてSlackログに残るので便利。共同編集できるのも助かる
Slack Canvas運用にして良かったこと
共有・相談のやりとりが加速し、朝会の時間が効率化された
メンションしてスレッドでやりとりできるので朝会の議題にする前に解決できるようになりました。
以前のスレッドは会議体だと参加不要な人も話に参加が必要でしたが、Canvasにしてからは気になる人はスレッドを追えば良くなったので会議体が効率化されました。
また、朝会で話をした内容を気軽にスレッドで残せるので不在時に情報のキャッチアップがしやすくなりました。
雑談のきっかけになるような情報も残しやすくなった
以前のスレッド運用では、会話が煩雑になるので書きにくかった雑談トピックを気軽にかけるようになりました。
その他使ってみて良かったこと
- 一覧性
- 記載漏れに気が付きやすくなる
- 冗長性
- 人が増えても運用を維持できる
- 拡張性
- テンプレートの修正、Slack Listのようなほかツールとの相性も良い
- 学習コスト
- ルールを併記しておけるので困ったら見ればよいので助かる
- 効率性
- 共同編集できるので楽
Slack Canvasをの所感
- スクラムのデイリースタンドアップのような人数が多い情報共有には有効かもしれない
- 議論の発展性などはCanvasに利がある。特にコメントは非同期での議論によさそう
- 対面の朝会があるので、全員書く流れができていたのでスムーズに移管できたが、非同期のコミュニケーションのみでは運用は難しそう
- 短期のプロジェクトであればチャンネルのCanvasに情報を残して、Slack Listを紐づけすれば十分機能する
むすび
最初の懸念は杞憂で、推測と実際の結果は大きく異なっていました。
仮説検証をすばやく回すことと、そうした素早い検証を気軽に試せる土壌が大事だなと感じました。
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