はじめに
こんにちは!初めまして。2024年6月にビザスクに中途入社し、検索チームのエンジニアをしている寺田です。入社してから早くも2ヶ月が経過しました。この期間にも様々な業務を経験し、学びを得ています。その中で今回は ビジネス職向けの研修 を3週間程で受講する機会がありましたので、そのことについてお話ししたいと思います。
私自身と同じ境遇である「社内サービスを開発しているエンジニア」や「エンジニアと円滑にコミュニケーションをしたいと考えるビジネス職の方」、「研修等を企画する人事部の方」等の方々に参考になれば幸いです。
ビジネス職( RM )研修について
RM(リサーチマネージャ)とは?
ビザスクのフルサポートサービスでは大きく分けると「RM(リサーチマネージャ)」と「PM(プロジェクトマネージャ)」と呼ばれる2つの職種が存在します。RMはリサーチ業務を専任として行うメンバーであり、PMはクライアントやエキスパートとのコミュニケーションや依頼を受けた案件そのもののマネジメントを行うメンバーです。役割を可視化すると以下のようになります。赤枠、青枠で囲われた部分がそれぞれRM、PM業務の業務内容(※)になっています。部署ごとの運用方針によってはこの役割分担は変わっていきます。
今回受講した研修はRM業務の内容になります。主にクライアントから送られた「このような内容のテーマについてインタビューしたい」という依頼に対して適切なエキスパートを探し出す役割を担っています。そちらにフォーカスして業務内容を分解すると以下のような項目になります。
- クライアントから受け取った依頼から理想的なエキスパートのペルソナを作成する
- 作成したペルソナに合うエキスパートをデータベースから取り出すための検索条件を考える
- 上記の条件で検索システムを利用し、ペルソナに合うエキスパートをデータベースから抽出する
- 対象となるエキスパートにアンケート調査を実施し、クライアントが求めるエキスパートを選定する
このような流れでクライアントとエキスパートを最適にマッチングさせることでクライアントの課題を解決しています。必要に応じて、より詳細なペルソナを作成するためにクライアントにヒアリングしたり、逆にビザスクから提案したりすることもあります。
詳しくは実際にPMやRMの業務をされている方の公開記事がありますので合わせてご覧ください。
今回の研修の立ち位置
今回参加したRM研修 はビジネス職で採用された方が新卒・中途問わず、入社直後に受ける研修となっています。実はエンジニアが受けるのは今回が初の試みだったようで、以下の目的があると研修の前に企画者、担当者から伺いました。
- ビジネス職の業務内容を理解することでよりニーズに合った開発をすることができる
- ビジネス職メンバーとのコミュニケーションで摩擦が起きない状態にする
業務内容を理解しニーズに合った機能を開発することは特に大事なことだと思います。今回は社内向けのシステムが対象にはなりますが、利用者の視座に立てるようになることでどのようなユーザストーリでそのシステムが利用されるのか具体化できるようになり、より本質的な課題解決ができると考えています。
また、入社して1ヶ月の状態は正直、社内サービスのことは知らないことばかりでした。定例や共有会に出席しても、ある機能やUI( 画面 )の話になるとついていけないことが多く、都度その場にいるメンバーやメンターに質問するなどで対処していました。そんな状態だった中で研修実施の提案をいただけたので、「体系的に知ることができたら良いのにな」と考えていた自分にとっても大変ありがたい機会でした。
研修開始前の自身の状態
研修の効果を可視化するために、研修実施前の私自身の状態について言語化しました。
- 研修参加のタイミング
- 入社1ヶ月程が経過した
- 検索チームの業務・開発をいくつか携わっていた
- リファクタに関するもの 3, 4件
- 新機能開発 1件
- ビジネス職の業務や社内サービスの理解
特徴としては、社内サービス・ビジネス職の業務内容の理解に大きな課題を感じ始めていた状態でした。また、参加のタイミングが入社直後ではなく1ヶ月間は検索チームの業務を行った上で参加したことがポイントです。( これにつきましては後半で触れます。 )
研修で取り組んだこと
研修中は以下の2点の理解に注力しました。それぞれの項目で取り組んだことをまとめます。
研修を受講しサービス理解を深める
どのようなフローでRM業務を進めていくのか?の説明やリサーチの工夫などのノウハウの共有を座学形式で行なったり、担当者が作成した依頼書を元に実際にリサーチ業務を実践形式で行なったりすることでサービスの理解を深めていきました。必要に応じて研修担当者とペルソナや検索条件に対して意見の壁打ちをすることで、それらのブラッシュアップを行い、より詳細な知見やノウハウの獲得にも繋がりました。
現状の検索システムの仕様を理解する
私は検索チームの一員なので、 「どのような検索条件を構築すればペルソナに合ったエキスパートをヒットさせられるか」を常に考え(※) 研修に参加していました。検索結果に違和感を覚えた際には なぜその検索結果になるのか? を都度調査し検索システムの仕様の理解も同時並行で行うことで、検索エンジニアとしての知見も貯めることができました。 ※ 同時期に受けていたビジネス職の中途入社の方々とは別の視点も持ちつつ研修を受講していました。
その結果、入社1ヶ月で触れてこなかったシステムの仕様も知ることができ、検索エンジニアとしての知見も高めることができました。これは研修には含まれておらず、自分自身で考えアクションしたことではありますが、取り組んで良かったと今では思います。
研修で学んだこと
RM研修を通して、以下の2項目について学びがありました。
ビジネス職の業務・社内サービスの理解
研修を終了してから早くも2週間ほどが経ちますが、定例やMTGでわからないサービス用語がほとんどなくなりました。結果、その場のメンバーやメンターに用語について質問することもほとんどなくなりました。逆にチーム内で意見する際に、より利用者観点で発言できるようになったと実感しています。RM業務においてはチームの誰よりも詳しい状態になることができたかもしれません。
検索システムにおける課題感
エンジニア目線の観点でいうと、検索システムが社内でどのように利用されているのかを把握することができました。実際に新機能を開発したり、既存機能の改善をする際にはユーザストーリを考え、よりニーズに合った機能開発ができるようになったと実感しています。また、現状の検索システムにおける品質課題もある程度言語化することができたので今後の品質改善アイテムとして貯蓄しています。これらの研修で得られた知見はぜひ今後の業務に活かしていきます。
おわりに
今回の受講した研修で得られた知見・ノウハウは、研修実施前に感じていたサービス理解に対する課題の多くを解決してくれました。また、業務理解に留まらず実際に所属するチームが開発するサービスを利用者目線で扱うことで、様々な課題感を得ることができました。ここは是非今後のサービス改善に繋げていきたい知見です。
今後入社されるエンジニアにも是非受講してほしい研修であると私自身感じてはおりますが、以下の2点は担当者・受講者間で認識を合わせた上で行うことを強く推奨したいです。
- 入社直後のタイミングでビジネス職の研修は実施しないこと
- 担当者と受講者で研修の目的を言語化すること
お気持ちの話にはなるのですが、エンジニアとして入社したのにも関わらず入社直後からビジネス職の業務のみを行うのは、モチベーション低下に繋がりかねないと個人的に思いました。また1ヶ月間経過した頃は、色々課題感が見えてくるタイミングかなと思います。私はそれが社内サービスの理解で研修の目的と合致し、目的意識を持って受講できたと考えております。
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